ウクライナの空襲警報アプリにサイバー攻撃か、放射能の脅威などの偽警報が送信 ウクライナ空軍が発表

地下鉄駅の壁際で、コートを着た人々が折り畳み椅子に座っている。ニット帽をかぶった人たちもいる
Published
この記事は約 4 分で読めます

ウクライナの空襲警報アプリが1日、首都キーウで放射能の脅威があるとする偽情報を一時表示する出来事があった。アプリがハッキングされたとみられる。ウクライナ空軍が明らかにした。

ウクライナ空軍は通信アプリ「テレグラム」で、「空襲警報アプリがおそらく、敵対的な干渉を受けたと思われる。放射能の脅威はない!  落ち着いて、空軍のチャンネルで最新情報を確認してほしい」と呼びかけた。

ウクライナの中央情報機関もテレグラムへの投稿で、アプリに障害が発生したと発表した。そのうえで、空襲の脅威に関する状況を確認する際には、ほかの情報源を利用するよう促した。

2分間で四つの偽警報

偽の警報は、現地時間1日午後10時47分ごろから送信された。最初のメッセージには、「放射能の脅威。キーウで放射能の脅威があると宣言された」とあった。

続いて午後10時48分、ロシア語で「こんにちは!  ウクライナ全土に核警報が発令される。心配する必要はない。飛んでくるのはオレシュニクだ」との二つ目の警報が送信された。オレシュニクは、ロシアが開発した中距離弾道ミサイル。

午後10時49分には、ウクライナ語で「化学兵器の脅威。キーウで化学兵器攻撃の恐れがある。外出しないように」とする三つ目の警報が出された。

四つ目の警報は午後10時49分に送信された。「市街戦の脅威。キーウで市街戦が起きている。外出しないように」との内容だった。

その後、利用者のスマートフォンには一連の警報が解除されたことを伝える通知が届いた。

スマートフォンの画面に、青と黄色のウクライナ国旗カラーの背景に白いスピーカーのシルエットが描かれたアイコンと、警報メッセージが並んでいる
画像説明, 空襲警報アプリの通知のスクリーンショット

ウクライナの中央情報機関は別の投稿で、空襲警報アプリの影響により、西部リヴィウ州で、放射能の危険を知らせる警報が拡声器から流れたと明らかにした。実際にはそうした脅威はないと、同機関は付け加えた。

同機関は市民に対し、スマートフォンの通知を有効にし、サイレンに注意を払うとともに、公式の情報源だけを確認するよう呼びかけた。

中部ヴィーンヌィツャ州のナタリア・ザボロトナ知事は、空襲警報アプリがサイバー攻撃を受けたとテレグラムで発表。警報通知に記載されたリンクを開かないよう、警告した。

ウクライナの空襲警報アプリは、同国のデジタル変革省の支援を受けて運用されている。防衛警報の発令および解除をユーザーに即時通知する仕組みになっている。