【米中間選挙2026】民主党、大幅な議席増と政治地図の再編狙う

赤いTシャツを着た女性たちが喜びの表情を浮かべている
画像説明, メイン州ポートランドの民主党の集会で、開票結果を喜ぶ党員たち(3日)
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アンソニー・ザーカー北米特派員

3日に投票が行われたアメリカの中間選挙の夜は、すでに民主党にとって良いものとなりつつある。同党は連邦下院で過半数議席を獲得した見通しで、上院の支配権も奪還する勢いだ。

早い時点で民主党の勢いを示したのは、サウスカロライナ州だった。今年7月に71歳で死去した共和党の重鎮リンジー・グレアム議員に代わり、この議席に座っていた妹のダーリーン・グレアム氏を、民主党のアニー・アンドリュース候補が破った見通し。

共和党が長年牙城としていた同州でこの議席が接戦になるなど、そう予想するアナリストは数カ月前までほとんどいなかった。

一方、1年前には激戦になると予想されていたジョージア州とノースカロライナ州での上院選は、いずれも民主党が圧勝した。ジョージア州では現職のジョン・オソフ議員が再選され、ノースカロライナ州では、民主党のロイ・クーパー元州知事が、共和党有力者で現職のマイケル・ワトリー議員を破ったと予想されている。

民主党は上院の支配権を奪還するために共和党から4議席を奪う必要があるが、ノースカロライナ州での勝利がその第一歩となった。

現在は、残るテキサス州、カンザス州、オハイオ州の開票作業に注目が集まっている。

BBCがアメリカで提携するCBSニュースは、テキサス州とカンザス州で民主党優勢と見ている。昨年までは現職の共和党グレッグ・アボット氏が圧倒的な優勢とされていたテキサス州の知事選も、現在は接戦と見なされている。

民主党が下院奪還の見通し

一方、民主党は2022年以来初めて、連邦下院の過半数を獲得したと予測されている。

主要な選挙戦を振り返れば、その理由が数多く浮かび上がる。

フロリダ州では先に、州議会の共和党議員らが、民主党が連邦下院で議席を保持している3選挙区で区割りを変更し、共和党に有利な状況を作った。

しかし、これらの議席はすべて民主党が維持した。

同州の他の選挙区も、共和党が楽勝すると予想されていたにもかかわらず、激戦となっている。

民主党はさらに、ノースカロライナ州西部やケンタッキー州で、空席だった議席を奪還した見通し。ヴァージニア州とインディアナ州でも、議席を伸ばせる位置につけているようだ。

こうした成果の背景には、特に南部でアフリカ系有権者の多くが民主党を支持したことと、わずか2年前には共和党を支持していたフロリダ州のヒスパニック系有権者の票を民主党が取り戻したことがある。

黒人人口が多数を占めるサウスカロライナ州の複数の郡では、民主党の上院議員候補アニー・アンドリュース氏が、2024年大統領選におけるカマラ・ハリス氏の得票率を大きく上回っている。

2024年にトランプ氏が勝利したフロリダ州マイアミ・デイド郡では、民主党候補が再び優勢となっている。

保守派にとって明るい兆しがあるとすれば、フロリダ州全体としては依然として右寄りと見られることだ。

同州では共和党のアシュリー・ムーディ上院議員が僅差で再選を果たし、州知事選でも共和党のバイロン・ドナルズ候補が勝利した見通し。「サンシャイン・ステート(太陽の州)」と呼ばれるフロリダにとっては、数少ない明るい材料の一つとなるかもしれない。

有権者の間では、トランプ氏と共和党全体に反感を抱くようになった雰囲気が漂っている。しかしアメリカの国土は広く、独自の地理的・人口統計的特徴を備えている。

東部で民主党にとって好調な夜だったからといって、必ずしも全米で同様の結果になるとは限らない。しかし、中部での初期の開票結果を見ると、東海岸の傾向に追随しているようだ。

地平線上に民主党の「波」が立ち上がっている。あとは、この波が共和党の地盤にどこまで押し寄せるかのかが問題だ。