サッカーのエムバペ選手のジョーク、中国側が強く反発 国営テレビが試合の放送中止

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サッカーのフランス代表のキリアン・エムバペ選手が中国建国の父とされる毛沢東を侮辱したとして、中国が強く反発している。中国企業は同選手とのスポンサー契約を解除。エムバペ選手は「軽率な」発言だったとして謝罪したが、中国国営放送は1日、所属チームの試合の放送を取りやめた。
エムバペ選手は、「最も笑える」ミーム(インターネットで拡散される文言や画像、動画など)は、毛沢東に似た「中国の独裁者」の顔に自分の顔を合成したものだと述べ、大きな反発を招いた。この発言は、フランスのトーク番組「ザ・ブリッジ」でのものとされる。
この事態を受け、中国の大手数社は相次ぎ、同選手とのスポンサー契約を打ち切ると発表した。
中国中央電視台(CCTV)の親会社、中央広播電視総台(中国メディアグループ)は10月27日、スペインのサッカーリーグ、ラ・リーガの試合放送を一時停止すると明らかにした。エムバペ選手は、同リーグのレアル・マドリードのストライカー。
中国メディアグループはまた、今回の事態を収めるための「絶対的な条件」として、エムバペ選手、レアル・マドリード、ラ・リーガの3者の謝罪を要求した。
エムバペ選手は同日、「私の発言は軽率だった。今では、中国と世界中の中国人コミュニティーの多くの人を傷つけたと理解している」と謝罪した。
これに対しては、中国外務省は「真剣に」受け止めると表明した。
レアル・マドリードとラ・リーガも謝罪した。
中国メディアグループは、謝罪を受け入れるとしたが、放送停止をどれだけ続けるかは明らかにしていない。
こうした経緯を経て、CCTVは1日、レアル・マドリードの試合を放送しない判断を示した。
同チームはこの日、ラシン・サンタンデールに3-0で勝利した。エムバペ選手もゴールを挙げた。
中国では受け入れられず
エムバペ選手のジョークは、中国では受け入れられなかった。
毛沢東は、中国共産党を率いて内戦に勝利し、中華人民共和国を建国。1976年に死去した。
中国共産党では崇拝されている一方で、中国の歴史における極めて残忍な時期の指導者との見方もある。彼が主導した大躍進政策は数千万人の死者を出した飢饉(ききん)を引き起こし、文化大革命は中国社会全体での暴力的な粛清につながった。
中国が政治的に微妙な問題を理由に、スポーツ中継を取りやめたのは今回が初めてではない。
2019年10月から1年間は、米プロバスケットボールNBAの試合の放送を中止した。香港で大規模な民主化デモが行われていたこの時期に、ヒューストン・ロケッツのゼネラルマネージャーだったダリル・モーリー氏が、ソーシャルメディアでデモ参加者を支持する投稿をしたのが原因だった。
モーリー氏は、中国のファン、スポンサー、ビジネスパートナーから激しい批判を浴び、発言を撤回した。
同氏はその後、「あのツイート以来、他の見解を聞き、検討する機会がたくさんあった」、「私は常に、中国のファンやスポンサーの多大な支援に感謝してきた。(中略)不快な思いをした人には、いやな気持にさせたり、誤解させたりする意図は私には全くなかったことを理解していただきたい」と書いた。











